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刻ノ深淵

低周波音と耳鳴りに悩まされ不眠状態に陥る日々とアンチエイジング。只今、現状打破を試み奮闘中。

低周波音と薬。

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前述の日記でも少し触れましたが、『低周波音』というものは聞こえる人と全く聞こえない人がいるようです。
しかも聞こえない人の方が圧倒的に多い。
斯く言う私も以前はその内の一人でした。
誰にでも聞こえる音ではないということだけに対処法も無いに等しく、発信源も判らず・・・、泣き寝入りした挙句に引越しするしかないのだろうかと思いつめてしまったりもしました。
しかし私は家賃を払うのが勿体無く感じられ中古ですがマンションを購入していたので引越しは大変で安易に決められるものではなく、引越しをしたところでまたこの不気味な『低周波音』が待ち受けているとも限らないという不安から踏み切れず現在に至っております。

私にとって『低周波音』はずっと聞いていると気持ち悪くなってきたりと大変不気味で気持ち悪いものではありますが、それよりも何よりも眠ることが出来ないということが一番辛いことでした。
眠れない、若しくは眠りが浅い。
つまり身体の疲れを取ることが出来ないということです。
人間眠らないと心身共に異常をきたして来るものです。
拷問の方法で大きな音をずっと間断なく聴かせ続けるというものがあると何かで読んだり聞いたりしたことがありますが、確かにこれは拷問になり得るのだろうとふと思ってしまいました。
大きな、誰にでも聞こえるといったものではありませんが、『低周波音』は私にとって拷問以外の何者でもありませんでした。
そのような感じで昨年(2008年)のGWは地獄のような日々と化してしまった私でした。

それでも何とかしようと『低周波音』関連の記事をネットで検索しまくり、読み漁りました。
世の中にインターネットが普及していて本当に良かったと思いましたよ。
で、取り敢えず分かったことは、
・『低周波音』は『音』というよりも『振動』であるということ。
・『低周波音』というのは壁どころか頭蓋骨も貫通して防御方法はないということ。
・『低周波音』は部屋の中で反響するので窓を二重サッシにしたり、耳栓をしたりなどの密閉空間を作り出すのは逆効果で、窓を開けるなどすると良いということ。
・『低周波音』は騒音などによりマスキングされ、聞こえ難くなるということ。
・音楽を集中して聴くことにより『低周波』域の音を意識的に聞かないようにすると良いということ。
・24時間、間断なく一定音で響き続ける『低周波音』はマンションなどの変圧器から発生している可能性が高いということ。
等などです。

この時私は簡単に出来ることから『窓を開放する』ことを選択しました。
音楽を集中して聞くという選択肢もあったのですが、すでに『低周波音』が音楽のボリュームを上回り過ぎていたため効果がなく止めました。
窓を開けると『低周波音』が気にならなくなるほど小さくなったので此方に取り敢えずの軍配が。
外の騒音も窓に遮断されることなくしっかりマスキング効果を発揮してくれたようでもありました。

でも5月、春とはいえ夕刻になればそれなりに冷え込んできます。
今年もそうですが、昨年も天候が異常な感じで夏のように暑くなったかと思えば翌日は冬?みたいなお天気だったこともあって軽く風邪を引いてしまったのですよね。
GWに友人が一泊二日で遊びに来てくれたのですが、その友人が帰宅した後のことです。
何だか頭が痛くなりまして私は頭痛薬(バファリン)を飲みました。
でも良くならなくて風邪かもと思い、次に風邪薬(パプロン)を飲みました。
私的にこういう事は実際良くあることなのです。
でもこの時は良くならなかったのです。
それで額の片側が張ったように痛いこともあって偏頭痛薬(レルパックス錠20mg)を飲みました。
もう殆ど偏頭痛の発作は起こらなくなっているのですが3、4年ほど前にいきなり偏頭痛を起こすようになって病院で貰った薬が余っていたのです。
この薬を飲めば眠くなるし一石二鳥と思ったのです。
眠る為にこの薬を服用する事は間違っていると思いますが、偏頭痛時にこの順で薬を服用して行く事は順当なことなのです。
実際眠ることが出来ました。
そして目覚めたら音が消えていたんです。
あれだけずっと頭に響き続けていた音がなくなってしまったんです。
驚きました。
でもずっと聞えていた音がいきなり消えてしまったので音に過敏になってしまって音を探してしまって8時間後くらいにはまた聞えてくるようになってしまったんですけどね(苦笑)。
でも一番酷かったときほどではなくなったことが救いでした。

『偏頭痛』の薬を病院で処方して貰った時に薬剤師の方に説明を受けたのですが、『偏頭痛』の薬は元々抗うつ剤だったそうで、偏頭痛の患者に抗うつ剤を飲ませてみたら効いたのでそこから研究開発が進んだ薬だったそうなのです。
だから当然抗うつ剤の作用も残っているんだろうな、と思ったわけです。
仕事の人間関係上のストレスが自分で思っていた以上に酷かったのだということに気がつくことになりました。
それからの私は自分にかかるストレスを極力排除する方向で行動しました。
排除は割と簡単でしたが目に見えるほどの成果は得られませんでした。
職場で耐え難い人間がいて、接触を取り敢えず完全に絶ちましたので成果は殆ど得られなかったのですが心は断然軽くなったので良しとしました。

抗うつ剤から発生したという偏頭痛薬が効いたこともあり糸口が掴めたような気がして少しホッとしたことを覚えています。
この手の薬に詳しいのやはり心療内科医・神経内科医ではないかと思い、心療内科の扉を開くことを決心。
完全予約制ということで予約の電話を入れたのですが初診は2ヶ月待ちと言われ、でも心身共に後がないような感じだったのでそれでも構わないと言って予約致しました。
診療日までの2ヶ月間を何とかやり過ごさねばならないことより考えた結果、市販されている睡眠薬を飲んでみることにしました。

毎日飲まねばならないので漢方薬にすることにしました。
色々な薬を試してみたのですが、小林製薬から出ている『ナイトミン』に落ち着きました。
1日3回、4錠服用ということなのですが、1日3回朝昼晩と薬を服用すると仕事中に気を失ってしまいそうなくらいの睡魔がやってくるので、1日1回夜だけ服用することにしました。
最初は夜に4錠服用していたのですが、現在は2錠に。
夜眠れないのも困るのですが、仕事中に眠くなるのも困るのです(苦笑)。

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